帰化のご依頼者が、インターネットの情報を色々と検索していると、
「申請書に記載する職歴が間違っていたら帰化が許可されない。」
という情報をご覧になったようで、不安になられたようでご連絡いただきました。
結論として、そういうことはありませんのでご安心ください。
ネット上では、帰化をされる方の不安を書き立てるような正確ではない情報も溢れていますので、そういった情報を鵜呑みにするのは危険です。
上記の話に戻りますが、もちろん申請書に記載する職歴は、正直に書く必要があります。
ただし、職場を転々とされてきた方にとっては、それらを何年の何月に辞めて、就職して、というのを完璧にこたえられるか?といえば、実際問題そう簡単には行きません。
自分がこれがあっているという情報で作らざるを得ないのです。
例えば、この職歴を隠したいもので故意に隠していた場合で、さらにそれを隠すことによって、帰化申請の要件を満たすかどうかに影響を及ぼす部分などであれば、それが原因で許可されないことも有り得るかもしれませんが、全うに生きてらっしゃる方であれば多少間違っていたからと言って、即帰化が通らないということはまず考えられません。
ちなみに、故意に隠して問題になりそうなのは、気質の仕事ではない仕事を組織に属している間にしていたことを隠していた。
会社の代表取締役などで経営していたが、そのまま放置して、税金関係や債務関係を放置した状態であることを隠していた。
など、バレるかどうかは別問題として、万が一バレるとこれは許可に影響があり得る部分となります。
しかし、そのような方一体何人いるんですか?っていう話で、一般の方はそれほど神経質になる必要はないです。
※ただし、法務局の職員によっては、全くどうでもよいところを突っ込んでくるというタイプの人もいることはいますので、そういう人に当たった場合は、そういうもんだと諦めて聞かれたことだけに正直に答えてそつなく進めてください。要件を満たしているのに、記憶違いの職歴を記載したために許可が出ないということはあり得ない話ですので必要以上に不安がる必要は全くありません。