在日韓国籍の方の帰化を専門としている司法書士の前川です。
帰化申請に必要な書類は、他の手続きと比較にならないぐらい膨大で、種類も分量も多いです。
そのため、自分で帰化をしようと、法務局に相談にいかれて、必要書類の案内を受け、法務局からもらった必要書類の一覧(チェックリスト)を見ながら書類をそろえていきますが、
本当にさまざまな書類が必要で、申請人だけではなく、同居の家族の収入や納税関係、近年では、年金や健康保険まできちんと支払っていることの書類などもそろえないといけないケースもあり、身分関係書類については、本人、父母と追っていく関係で、場合によっては、祖父母などの韓国の書類などまでさかのぼらなければならず
手続きを一回しかしない、自分での帰化申請には、非常に多くの時間と労力がかかるのです。
よって、専門家に依頼すれば1~3か月程度で準備ができるものも、自分で帰化するときには、それより随分余分にかかり、せっかくそろっても次々有効期限が切れていき(国内の書類では、有効期限が短いものは2、3か月長いものでも半年、韓国の書類も書類によっては1年(これも以外とすぐに期限が来てしまいます)、そして、収入関係の書類(給与明細等)は常に申請時点で最新のものが必要
などの、すべての有効期限のある書類と、最新の書類を申請時点(すべての書類が完備)のピンポイントに合わせてそろえる
という神業的な手続きになるため、これは専門家に依頼して、1~3か月以内に一気に進めなければ、一生帰化ができない、
ということにも、極端な話ですが、なりえるレベルの難易度といえます。
そのため、時間をかければかけるほど、帰化申請は難しくなります。
よって、帰化の要件を満たしていて、決意をされるのであれば、この時期と決めて、専門家に迷わず依頼され、一気に帰化申請、そして許可まで行ってしまうことをお勧めします。
実際には、長くかけて帰化申請まで行ける人は少なく結局は、あきらめる、か、
専門家に依頼する
となる方がほとんどです。
特に40歳以上の方となると、韓国の書類が多くなる傾向がありますので、早々にご決断されるのがよろしいかと思います。
とはいえ、実際には自分で手続きがどんなものかを知らない限りは、決断もできない、
とおっしゃるのもごもっともです。
最初から、専門家に
という場合以外は、早めに法務局にいかれてご自身でできるかどうかの見極めをなるべく早くされるのがよろしいかと思います。